擬循環参照【第 6 回 Python × Blender】

今回は BlenderPython API の素晴らしい設計の特徴の一つを見たいと思います。



モジュール性・拡張性・自由な抽象化を目指すために、bpyモジュールは無限のネスト構造が可能となっています。



これが今回紹介したいbpyモジュールの擬循環参照(pseudo-circular referencing)機能です。

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オブジェクトの specification【第 5 回 Python × Blender】

今回の内容は、前々回の記事『オブジェクトの選択【第 3 回 Python × Blender】』
tamaki-py.hatenablog.com
そして前回の記事『オブジェクトのアクティブ化【第 4 回 Python × Blender】』
tamaki-py.hatenablog.com
に関連しています。



Blender のオブジェクトを操作したりそのデータにアクセスするにはには 3 つの方法

  • 選択(Selection)
  • アクティブ化(Activation)
  • Specification

があると前回紹介しました。今回説明するのは specification です、これは Python スクリプトのみしかできない方法です。

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オブジェクトのアクティブ化【第 4 回 Python × Blender】

今回は前回の記事『オブジェクトの選択【第 3 回 Python × Blender】』の記事に関連しています。
tamaki-py.hatenablog.com




Blender にはオブジェクトの選択(selection)というというオブジェクトに対する操作・データアクセス法以外にも、オブジェクトのアクティブ化(activation)という操作・データアクセス法もあります。



今回の記事の目標は Python スクリプトによるオブジェクトのアクティブ化を説明することです。



さらに Python スクリプトでのみできるオブジェクトに対する操作・データアクセス法として、オブジェクトの specification というのもあります(次回説明予定です)。

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オブジェクトの選択【第 3 回 Python × Blender】

今回は Blender のオブジェクトを Python スクリプトで選択する方法について書いていきたいと思います。



Blender のオブジェクトは一度に複数選択することができ、それらを一斉に操作することも可能です。



色々実験していくために、まず拙記事PythonBlender を動かすには?はじめの一歩(for Mac)【第 1 回 Python × Blender】』で説明したようにターミナルで Blender を起動し、スクリプティングインターフェースに切り替えデフォルトで置かれている立方体をキー "X" で delete し、以下の Python スクリプトを Text Editor に打ち込んで実行しましょう。
tamaki-py.hatenablog.com

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bpy モジュールのオーバビュー【第 2 回 Python × Blender】

Blenderユーザーインターフェースの動作は全て BlenderPython 関数の結果です。



それゆえに Blender のユーザーは Python スクリプトやコンソールによって、インターフェースの動作を制御することが可能となっています。



今回オーバービューする BlenderPython APIbpyというモジュールです。



そこで今回はこのbpyモジュールの主要なサブモジュールについてオーバービューしていきます(それぞれのサブモジュールの詳しい記事もこれから別々に書く予定です。リンクも後から追加していきます)。

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Python で Blender を動かすには?はじめの一歩 for Mac【第 1 回 Python × Blender】

PythonBlender を動かして、3DCG の数学的な図形を作ったりアニメーションしたい…



と思い始めいろいろ調べていく中で、まず PythonBlender を動かすには一手間必要だということが分かりました。



今回はまず、どのように PythonBlender を動かすのか?その手順について細かく説明していきたいと思います。



僕の使っているパソコンが Mac なので、 Windows など他の OS における手順ではありませんので、そこはご了承ください🐟

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